山あいの古寺をたずねる
陽気に誘われてまたもやふらふらとサイクリングに出かけた。近畿自然歩道、「山あいの古寺をたずねるみち」をのんびりと走った。金剛座寺から普賢寺に回るとちょうど法要が行われており、国の重要文化財「普賢菩薩坐像」が拝観できた上、ご住職の母上から坐像の丁寧な説明を聞かせてもらうことができた。この地は「神坂(こうざか)」といい、伊勢で最も古い歴史を持った地域で、山上の神と里宮とを結ぶ聖なる道にその地名は由来するそうだ。
そして圧巻は、山桜の巨木「行者桜」である。地元にこんなすばらしい桜の木があるとは知らなかった。根元から見上げるとその大きさがよくわかる。しばしその姿に圧倒されてたたずんだ。近長谷寺への道を登ると、大きなしだれとソメイヨシノが並んで咲いている素晴らしい景色に出会う。奈良・長谷寺の観音と並び賞せられる近長谷寺の十一面観音立像は既に何度かおまいりしているので今日は訪れなかった。
丹生へと進み神宮寺の桜、丹生神社・伊勢椿の原木をみた。伊勢本街道の津留の渡しにかかる橋のたもとには大きな桜が門をつくっていてサイクリストを歓迎してくれているかのようであった。近くの民家には大きなこぶしの木があり、これにも圧倒された。


















お彼岸ももう終わりというのに今日も30度を越す暑い日となったが少し風が吹いていたので北畠氏遺構巡りサイクリングに出かけた。和歌山別街道を通り、前村から北に入る山裾の道を走るとやがて長谷の里に出る。ここから約700m の急峻な参道を登ると、重要文化財・木造十一面観音のある近長谷寺だ。丹生峠を越えて伊勢自動車道の下をくぐり、しばらく走ると丹生の集落に出る。


中世から近世、伊勢の国司は公家領主・北畠氏である。「神皇正統記」を著した北畠親房の子、顕能が1342年に伊勢に入り1576年塚原ト伝・鹿島新当流免許皆伝の具教が織田氏に滅ぼされるまでの間約230年にわたり伊勢国南部五郡を支配した。





